シャトー アシッドの新たな挑戦 始まりの地を越え、新たなテロワールへ。
Seaview Ridge シービュー リッジ
設立/2020年 Baw Baw Shire, West Gippsland(バウバウ・シャイア, ウエスト・ギップスランド)
醸造・ブドウ栽培/Simon Jones サイモン・ジョーンズ、Charles O’Brien チャールズ・オブライエン
シービュー リッジは、サイモン・ジョーンズとチャールズ・オブライエンが長年続けてきた「シャトー アシッド」というワインブランドに加えて、2020年に設立したワイナリーです。 ビクトリア州ウェスト・ギップスランド、バウバウ・シャイアに位置する1.6ヘクタールの自社畑で栽培されたブドウからワインを造っています。
北はビクトリアン・アルプス、南はバス海峡に囲まれたこのブドウ畑は、オーストラリアで最も冷涼かつ風当たりの強いブドウ栽培地域の一つです。ワインが持つ生き生きとした個性と特徴は、ブドウ栽培から醸造に至る細部へのこだわりから生まれます。 ワイナリーの名称と理念の原点となっているのは、サイモンと妻のオリビアがストルジェレツキ山脈の頂上に構える自宅のブドウ畑です。この0.5ヘクタールの畑には高密植のシャルドネが植えられており、過去4年間、この土地ならではの唯一無二のワインを生み出すため、丹念な畑の再生作業が行われてきました。これは卓越性を追求する継続的なプロセスであり、まさに彼らの情熱の結晶です。
このワイナリーを設立するきっかけとなったのは、ウィリアム・ダウニー、A.R.Cワインズのジェームズ&ジェス・オーダス夫妻、そしてパトリック・サリバンといった、この地域の友人たちを何度も訪ねたことです。彼らは、鉄分を豊富に含む赤い火山性土壌から生まれるワインの濃厚さ、芳醇さ、そして美しさに感銘を受けました。
サイモンとチャールズは、2020年にはワラガルにある高く評価されている「ブル・スワンプ」ヴィンヤードのブドウ畑を借りる機会を得ました。これにより、剪定から瓶詰めまですべて自分たちの手で行うという、伝統的なヴィニュロン(ブドウ栽培から醸造までを一貫して行う職人)のスタイルに倣った、よりクラシックなワイン造りを始めることになりました。
以来、彼らはシャルドネに加え、シラーとソーヴィニヨン・ブランにも取り組んでいます。すべての農作業は有機栽培の原則に厳密に従い、耕起は行わず、銅、硫黄、そして有益な薬剤のみを使用しています。セラーでの作業も最小限の介入に留めることで、軽やかなタッチで、土地の活気やテロワール、そしてその土地とのつながりを感じさせる上質なワインを生み出しています。 限界を押し広げ、ヴィニュロンとしての能力を試すこの型破りな地域は、若い生産者である彼らの想像力をかき立てています。彼らもまた、自らの限界に挑戦し、素晴らしいワインを造り続けています。
商品名 | ‘Bull Swamp’ Sauvignon Blanc(‘ブル・スワンプ’ ソーヴィニヨン・ブラン) |
生産国 | ヴィクトリア |
産地 | ウエストギップスランド |
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
タイプ | 白 |
栓 | コルク |
ヴィンテージ | 2024 |
ALC. | 13.5% |
内容量 | 750ml |
希望小売価格 | 5,000円(税別) |
バーコード | - |
ギップスランドのワラガルにある名高い「ブル・スワンプ」畑で造られています。1980年代半ばに植樹されたこの畑は、この地域で最も古い畑の一つであり、栄養分に富んだ火山性土壌と力強い古木が特徴です。
ブドウは手摘みで収穫され、セラーまで運んですぐに直接圧搾されます。野生酵母を用いて固形分のみで発酵され、その後5年ものの500リットルのフレンチオーク樽で12か月間澱と共に熟成されました。
2024年は乾燥した温暖な年であったため、豊かで華やかなワインに仕上がりました。パッションフルーツの甘酸っぱさに、とろりとしたまろやかさやコクが加わり、蜂蜜や白い花を思わせるリッチな香りが溢れます。テクスチャーの心地よさ、それに釣り合う酸味、そして口の中で長く続く素晴らしい余韻が魅力です。
商品名 | ‘Willow Grove’ Savagnin(‘ウィロー・グローブ’ サヴァニャン) |
生産国 | ヴィクトリア |
産地 | ウエストギップスランド |
ブドウ品種 | サヴァニャン |
タイプ | 白 |
栓 | コルク |
ヴィンテージ | 2022 |
ALC. | 13.8% |
内容量 | 750ml |
希望小売価格 | 5,500円(税別) |
バーコード | - |
バウバウ山麓の驚くほど人里離れた「ウィロー・グローブ」畑で、友人ライアン・ポンズフォードが一人で耕作したオーガニックのサヴァニャンです。
フランスのジュラ地方のウイエ方式(※)で造られたシングルバレル(単一樽)のワインで、24か月の樽熟成と6か月のタンク熟成を経て瓶詰めされました。
豊かな黄色の果実、ヘーゼルナッツ、そしてほのかなシェリーのニュアンスが感じられます。良質なサヴァニャン特有のワックスのようなテクスチャーが、鋭い酸味によってしっかりと支えられています。
(※)ウイエ方式:樽を満タンにせず、意図的に酸素と触れさせることで、独特の風味を引き出す伝統的な醸造方法です。
商品名 | ‘Bull Swamp’ Syrah(‘ブル・スワンプ’ シラー) |
生産国 | ヴィクトリア |
産地 | ウエストギップスランド |
ブドウ品種 | シラー |
タイプ | 赤 |
栓 | コルク |
ヴィンテージ | 2022 |
ALC. | 12.0% |
内容量 | 750ml |
希望小売価格 | 5,500円(税別) |
バーコード | - |
ギップスランドのワラガルにある「ブル・スワンプ」ヴィンヤードの、南向きの斜面に位置するブロック5で、赤色火山性土壌から造られています。バス海峡とバウバウ山脈からの冷たい風が年間を通して吹くため、オーストラリアで最も冷涼なシラー栽培地の一つです。このユニークなテロワールが、軽やかでスパイシー、個性豊かで深みのあるシラーを生み出します。
ブドウは手摘みで丁寧に収穫され、セラーまでわずか数歩で運ばれます。100%全房のままタンクに移され、パンチダウンやポンプオーバーは行わずに3週間密閉して発酵させます。その後、500Lのフレンチオーク樽で18か月間熟成されます。
2022年は涼しく雨の多い年であったため、このシラーは非常に繊細で、スパイシーかつアロマティックに仕上がりました。花椒やスミレ、そして青い果実の香りが特徴的です。