Avani・アヴァニとはサンスクリット語で‘the earth’大地を意味します。「自然との共生」をテーマに一品一品手作りしている、それがAVANIのワイン造り。

 AVANI アヴァニ

設立/1987年 産地:モーニングトンペニンシュラ
ワインメーカー: 葡萄栽培責任者:Shashi Singh
 シャシ・シン

AVANI・アヴァニとはサンスクリットの言葉で ‘THE EARTH/大地 を意味します。「自然との共生」をテーマに一品一品手作りしている、それがAVANIのワイン造り。全てのワイン葡萄は有機栽培を行い薬品、除草剤、二酸化硫黄など一切使用せず、ブドウ栽培においても灌漑は行わず、降雨のみに依存しています。アヴァニでは、土壌の健康に焦点を当てるためにそれを可能にするバイオダイナミック農法の実践を採用しています。その中には、固有の微生物の保護や生態系が自給自足できる環境作りを実践しています。

 

最も影響を受けた醸造家「フィリップ・ジョーンズ」に師事し、着飾る事無く自分たちの信念を持ち概念を受け継ぐ残された唯一の語り部「シャシ」。シャシと夫のデヴェンドラは2000年にフィリップジョーンズことバスフィリップ協力の元、借りた農園でワイン造りを始めます。2004年にはフィリップジョーンズのもと見習いとしてワイン造りを始めます。ワイナリーでシャシに任される仕事量の増加に伴い2012年までの8年間に渡り重要なワイン造りを様々な経験と共に習得しました。バスフィリップで働いていた時期、シャシにとって非常に多忙な年月ではあったのですが、自社畑でもブドウ栽培と管理を続けていました。そして2012年、自社畑での初ヴィンテージを迎えることになります。


シャシはずっと自然と共生する持続可能な農業に興味を持っていました。そのため、2000年には土壌とブドウの健康を改善するためにブドウ畑に有機的な耕作を導入することを決めました。その後バイオダイナミック農法の哲学に共感し、2005年から厳格なバイオダイナミックによる葡萄栽培を採用しました。2005年からのバイオダイナミックによる葡萄栽培を実践したことで、土壌の変化がみられ、多様な虫が生育するようになりました。畑にはオーツ麦、エンドウ豆、マスタード菜を畝ごと交互に作付することで、土壌の肥沃度が増し「土壌醗酵に窒素欠乏問題がおこらない」と確信しました。また海藻のスプレーとバイオダイナミックプリパレーション500を使用し、501は葉の成長を助けるのに便利だと理解しています。バイオダイナミック農法による利点は果熟に伴う糖度と酸度がより長く保たれており2週間以上前に構成されたフェノール(タンニン)も保たれ続けていること。アヴァニ・シラーは13%以上のアルコール度数を超えることはないにも関わらず味わいの総合的なバランスが保たれていることからも理解できます。2011年はヴィクトリア州で冷害による被害が葡萄畑で引き起こされました。モーニングトンペニンシュラの産地、ほとんどの葡萄畑がボトリティス菌に苦しめられていたのですが、アヴァニの畑では何も起こりませんでした。このことが私たちが続けてきたバイオダイナミックにおけるブドウ栽培への信念を固めました。またバイオダイナミック栽培への転換だけがアヴァニの進化ではなく、この畑では元々ピノノワール、シャルドネが主導的でシラーズ、カベルネ、メルローは僅かでした。ピノノワールと言う品種はシャシにとってかけがえのない品種であり、バスフィリップでの8年間の学びを通じて深く理解しました。当初はこの地でも希望を抱いていたのですがこの畑では満足いくピノノワールを育てられませんでした。偉大なピノノワールを作るためにできることは全て試しましたがこの地ではシラーほど興味深い品種はできませんでした。その為2006年にシラー種の為に全て接ぎ木し、ワインの凝縮度を高めるために1ヘクタール当たり1400本から4000本に密植させ、収量も1ヘクタール当たり17ヘクトリットルに抑えました。。

 

“If you get the viticulture right, you get the flavours.”

 

2009年のファーストヴィンテージはフィリップジョーンズの元で仕込みました。フィリップからの教えとして「正しいブドウ栽培を行っていれば、味わいは生まれる」。葡萄畑が自らを表現するということを確信しました。2012年以降は自社のワイナリーでのワイン醸造が始まりここでもフィリップジョーンズの教えの元、ワイン造りへの人的なアプローチは最小限にとどめています。野生酵母を使用し、清澄、ろ過、ポンプも一切使用せず重力以外の負荷を果汁にかけることはしません。その為ワイン果汁の移動も全てバケツを使用し人力で行います。

 

The Vineyard and Viticulture

 

ぶどう畑はモーニントン半島(ヴィクトリア州レッド・ヒル・サウス)海抜204mの標高に位置しています。この畑は、粘土質と玄武岩からなる穏やかな北向き斜面にあり1987年に葡萄は植えられました。4ヘクタールの敷地は灌漑されておらず、シラーズ1種類しか植えられていません。ここにはもともとピノ・ノワールとシャルドネが大部分に植えられ、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが小区画に存在しました。2006年にはシャシがここで栽培する葡萄はシラーズに専念するという決意を持ち、接ぎ木と植え替えを組み合わせて畑全体を変えるプロセスが始まりました。そして長年に渡って、シラーズがこの畑において優れたワインになることが判明したのです。質感とバランスが他の品種をはるかに超えていました。また、ワインの風味、凝縮感をさらに高めるために、栽培密度を1ヘクタールあたり1,400本からヘクタールあたり4,000本に増やし、作付けレベルを1ヘクタール当たり17ヘクトリットルに減らしました。




ISSAN VINEYARD/メンターであり師と仰ぐ、F・ジョーンズの情熱と愛情を引き継いだ奇跡の畑

サウスギップスランドのアウトトリム(レオンガサ近郊)に位置するイサーンヴィンヤードは、フィリップ・ジョーンズ氏(バス・フィリップ・ワインズの創設者)とブドウ栽培者のエディ・ティー氏によって1994年に開墾されました。畑主のエディーは1998年からバス・フィリップ・ワインズのスタッフと共に畑の運営に携わり、2010年には畑の完全な管理を引き継ぎ、2020年までバス・フィリップ・ワインズにピノ・ノワールとシャルドネのブドウを供給してきました。

 

    バス・フィリップ・ワインズはジャン・マリー・フーリエ氏が2019年に購入し、2001年ヴィンテージから醸造を行うことになります。ヴィンテージ前にイサーンヴィンヤードのエディー氏にフーリエ側がぶどう購入の話をするも、一度保留にしたエディー氏。どのようなワインに仕上がるのか、フィリップジョーンズ氏がいたからこそ葡萄栽培を続けてきたエディーさんはフーリエ側の意向を断ります。そこで、以前から親交がありバスフィリップで8年もの歳月を一緒に過ごしてきたアヴァニのシャシに声をかけます。勿論、シャシにとってそんな光栄な依頼は断る理由がなく、師匠であるフィリップが醸造していた葡萄で自分もワインが作れる喜びとこれまでの仲間の信頼の元、2021年イサーンヴィンヤードのシャルドネとピノノワールが誕生しました。

    そして、国内販売に合わせて最初に声をかけてもらえた販売先がヴァイアンドフェロウズでした。バスフィリップのワインを取り扱ってきた一番長い国外インポー ターとしてアヴァニ・ファミリーが最初に飲んで欲しいとサンプルを送ってきたのです。 生産者の顔を伝え、ワインを取り扱ってきたこれまでの気持ちが現地の生産者にも届いていたことを感じられた瞬間でした。

    情熱と感動以外、語れないワインです。

 

イサーンヴィンヤード シャルドネ

ISSAN Vineyard Chardonnay

イサーンヴィンヤード ピノノワール

ISSAN Vineyard Pinot Noir


エディー・ティー氏より
イサーンはとても小さな畑で、シャルドネは2.5ヘクタール、ピノ・ノワールは3ヘクタールほどです。1ヘクタールあたり約9000本のブドウを植えています。シャルドネが2万本、ピノ・ノワールが3万本になります。私たちが目標としている葡萄栽培は1本の樹に約300gのブドウを収穫することです。収量が少ないと収穫量が多いものに比べて品質の良いブドウができるからです。

イサーンの土壌は肥沃な土地ではありません。これはブドウの木にとっては非常に良いことであり、根は地中深くまで伸びて水分とミネラルをしっかりと吸収します。これがイサーンで収穫されたワインの深い複雑な風味を生み出しています。イサーンは気候もブドウ栽培に適しており、雨が多いので灌漑の必要がなく、暑い日も多いのでブドウがよく熟します。湿度の高い気候もブドウの風味を保つのに良いです。乾燥しすぎるとブドウの風味が飛んでしまうからです。 けれども、湿度は管理しないとすぐにカビ(真菌)が生える原因になってしまいます。これは畑のマネージメントで最大面気にし、管理しなければならない問題のひとつで、対処法としては、主に風と太陽の光がブドウに届くように葉を適度に落としています