HANDS ON IN THE VINES AND HANDS OFF IN THE CELLAR

A.R.C WINE ARCワイン

 A.R.C WINE ARCワイン

設立:2017年  Warragul South, Gippsland ワラグルサウス・ギップスランド

醸造*葡萄栽培/James Audas ジェームス・アウダス、Jessica Audas ジェシカ・アウダス

A.R.C(エイ・アール・シー)ワインはジェームスとジェシカ・アウダス夫妻が昔から抱いていた生活スタイルのもと2017年に設立。

James Audas ジェームス・アウダス
10代後半にワイン業界へ入り、大学で学位を得るよりも接客業に楽しさを覚えます。けれども両親には嫌がられてしまいました。一般的なレストランで仕事を覚えた後、幸運にもシドニーの「テツヤズ」でチームの一員としてのポジションを得ることになる。最初は皿運びからスタートし最終的にはソムリエとしてのポジションまで上り詰める。この間、オーストラリアで最年少の認定ソムリエとなり、WSETのディプロマも取得。テツヤズで3年間働いた後、シンガポールに7か月間移りマリーナベイサンズにあるWaku Ghinレストランの立ち上げでワインリスト作成とコンサルティングを行う。7ヶ月後一度オーストラリアに戻り「Black by Ezard」のワインリストを担当することになる。2年間このチームを率いて、コペンハーゲンのレストラン「Noma」で14ヶ月間、チームの一員として自然派ワインについても学ぶ機会を得る。
この期間、ジュラ地方にあるルル・ヴィニュロンのもとで3週間ヴィンテージを学ぶ。帰国後、シドニーの星付きレストラン「Est」、「LP's QualityMeats」、「Sixpenny」で副業をしながら、ワイン輸入ビジネスの「ローファイ・ワイン」を立ち上げる。ジェスと自分がレストランでの仕事を短命に終わらせたことは大地と農業への情熱を見出すきっかけとなります。都会を離れ、インポート事業に専念する為出した答えが、メルボルンにたどり着いたこと。メルボルンに移住してからはほぼ、ウィリアム・ダウニーと過ごすことが増えた。更に考えた末、ワイン醸造をするためにギップスランドに移る。そこで7年ほどの期間、様々なワインメーカーと密接に醸造を手伝い過ごすこととなる。主に、ウィリアム・ダウニーやパトリック・サリヴァンは一番近い存在です。2019年にはボジョレーのギヨーム・シャンドゥエでヴィンテージを終え、親友のドメーヌ・ボビネとクラウス・プレジンガーからも影響を受ました。

A.R.C or A Random Collectionは2017年に設立されます、レストランで働く以前から夢のように描いていたことでした。シドニーという都会での生活から飛びだし、二人はエシカルな農業(環境保全や社会貢献)を目標に有機農業に惹かれ、ビクトリア州のウェストギップスランドにパーマカルチャー農場を持つまでに至り、大地に根を生やし、自然と向き合う、身の丈にあった生活をするというビジョンが実現した年でもあります。

私たちはエシカルな農業に思いを寄せていて、数年間に渡りオーストラリア中から葡萄を調達した後、ギプスランドのワラグルサウスにある4haのブドウ畑をリース契約することができ、農業に参入することができました。この素晴らしいロケーションは、南にはストルゼレッキー・レンジ、北はマウント・ボーボーの麓に位置しています。ここの豊かな赤色火山性土壌はエレガントで落ち着きと個性を備えたワインを生み出します。自分たちはこの幻想的な土地を理解し、学び続けながら、A.R.Cが進化していくことを嬉しく思っています。また、ここで管理しているシャルドネはパトリックが、ピノノワールはウイリアムダウニーがワイン醸造に使用しています。

ここの敷地内には小さなワイナリー施設もあり、すべてのアークワインを醸造しています。またここではウイリアム・ダウニーやパトリックサリヴァンもお互いにリースしているワイン醸造機器を使用しそれぞれも醸造しています。ARCワインとしてセラーでの仕事はワインを操ることなく、むしろぶどう果実や土壌、環境、道のりを表現させることが好きであり、可能な限り介入しません。ワインは、アンフォラ、大樽、タンクを使い調整しながら発酵させます。酵母に至っては野生酵母のみを使用し、必要に応じて最低限の酸化防止を使用する以外は一切何も加えません。

この葡萄畑は次世代のためにも自分たちが始めたときよりも更に良い状態で引き継げることを目標に育てています。

 



Muse Pinot Noir