3世代続く葡萄栽培者としてマクラーレンヴェイルで初めてオーガニック認証を取得、地域の環境を守る。ジョック・ボスワース。

◆ Battle of Bosworth バトル・オブ・ボスワース

 設立/1973年 McLaren Vale(マクラーレン・ヴェイル地区) 

オーナー/ワインメーカー(醸造責任者)/ヴィティカルチャリスト(ブドウ栽培責任者)/Joch Bosworth ジョック・ボスワース

バトル・オブ・ボスワースは「単一畑」「オーガニック栽培」を基本としワインを作る家族経営のワイナリーとして南オーストラリア・マクラーレンヴェイル地区に2001 年、ジョック・ボスワースとルイーズ・ヘムスレイ・スミスによって設立されました。ジョックはマクラーレンヴェイルで育ち、NSW ワガワガで葡萄栽培学、ワイン科学を専攻しアメリカ・ナパの「モンダヴィ」、オレゴンでは「ウイラメットヴァレー・ヴィンヤード」でヴィンテージを経験した後、ヴィクトリア州のグーナワラで数年間ブドウ栽培、醸造長として働きます。それから1995 年にマクラーレンヴェイルに戻り父親が経営していたエッジヒル・ワイナリーに戻ります。パートナーのルイーズ・ヘムスレイ・スミスはイングランドから1997 年にアデレード・ヒルズのワイナリーで働き始め、タタチラ、ダーレンベルグ、ペニーズ・ヒル等でマーケティングに携わり2005 年にジョックの元で志をともにすることになります。ジョックが葡萄畑でオーガニックの原理に関与することになったのは常日頃畑で使用されていた農薬等の増加する違和感からでした。また同時に自然な、昔ながらの農業を行うことはマクラーレンヴェイルの気候風土において全く実現可能だったからです。

マクラーレンヴェイルの南に位置するワイナリーは1970 年代位初めに「エッジヒル・ヴィンヤード」としてピーター&アンセア・ボスワースによって設立されましたが、祖先がこの地に辿り着いたのは1837 年にさかのぼりボスワース家が葡萄栽培を始めたのが1840 年になります。けれどもワイン作りが不遇の時代を経てジョックの両親が70 年代にワイナリーを再開するまでは細々とブドウ作りを続けながら大手ワイナリーに葡萄を供給する立場でした。2001年に設立されたワイナリーには自信の名前の起源ともなる「Battle of Bosworth: ボスワースの戦い(1485 年、イングランドの薔薇戦争中の重要な戦闘)」から引用されています。バトル・オブ・ボスワースのワインは「フレーバー」「テクスチャ」「純粋さ」「バランス」を骨格としたワイン作りを行っています。

有機農法は外部からの流用を最小限に抑えることから始まります。そういった状況で私たちの葡萄は合成化学薬品、肥料あるいは遺伝子組み換え等の使用は一切無く育てられています。またシステムとして有機農法を行うことは土地、水や空気から有害な化学的な要素を切り離すことにより、動植物、微生物においてより豊かな健康的な環境を築くことになります。このことは最上級のワイン用ブドウを育てることに最適な環境だと考えます。1995 年から始めたオーガニックによるぶどう栽培は樹齢20 年になる古木のシラーズ、カベルネソービニヨン、シャルドネ、ヴィオニエ、プチヴェルド、ソービニヨンブラン、ムーヴェドルの木々が「Australian Certified Organic」のA” 基準認定を受けています。(この基準取得に4年必要)。 葡萄畑ではサステイナブル雑草管理を行い「バターカップ」と呼ばれる可愛らしい黄色の花を芽吹かせる植物を植えることで、この植物より背の低い雑草は育たないようにする管理法を見出しました。このことは葡萄畑で機械類を使用することも最小限に抑え、効率性も増し、環境への影響も最小限に抑えます。更に葡萄畑を通して広範囲で再植物プロジェクトとして相当な時間と努力を費やしました。(自国民によってもたらされ野生化した種の削減、畑と谷の自然な姿と生物の多様性を改良する手助け)葡萄畑で行うことの多くは単に昔ながらの方法でブドウを育てることで、基本的に合成殺虫剤や肥料利用が可能になる50 年前のように葡萄畑を造ることです。