MOONDARRA ムーンダーラ
設立1991年 Gippsland(ギップスランド地区)
(醸造責任者)/ヴィティカルチャリスト(ブドウ栽培責任者)/Neil Prentice ニール・プレンティス
ムーンダーラは、1991年にヴィクトリア州ギップスランドに設立されたワイナリーで、最高品質のピノ・ノワールを造ることを目標としています。高密度で植樹を行い、ブドウ樹は深くまで根を張って地中の栄養分を取り込みます。91年に植樹してから灌漑や施肥はされておらず、 1房の重さは僅か30g程度とかなり小さく、1ヘクタール当たりの収量は極少量です。すべてのブドウは火山性の深い土壌で栽培されています。水はけがよくミネラルが豊富なため、ピノ・ノワールに鉄分を含むしっかりとした味わいをもたらします。ブドウは手摘みで収穫され、小さなバケツに入れて足でつぶします。それらを畑の様々な場所に放置し、自然発酵させます。これらの発酵が健全であれば、1週間後に収穫するピノノワールの酵母として使用します。過度に揮発した場合は、ごく少量の酵母を加えて発酵を継続させ、ワインを綺麗にコントロールすることもあります。
ワインに与えられる「野生的」な特徴は、土着酵母のせいではなく、むしろ長くゆっくりとした発酵のせいだと考えています。長い発酵の結果感じられる複雑なフレーバーは非常に魅力的で、完成したワインにボリュームと複雑さを与えるのです。発酵前の長時間の低温マセラシオンと、発酵中に毎日3~4回、足で精力的にピジャージュを行うことで果皮から色とエキスが引き出されます。
ワインは澱引きせず、無濾過にて瓶詰めされます。フィルターにかけることで、ワインのアロマや繊細さが損なわれるのを防ぐためです。ピノ・ノワールは共通して深いルビー色。完熟した赤い果実や苺ジャムを想わせる甘やかな果実の風味が詰まった、芳醇な香りが感じられます。凝縮感のある果実香に比べ、口の中では冷涼感を感じさせる澄んだ酸がしっかりと感じられ、軽快なタッチでスムーズな飲み心地です。
果実はすべて手摘みで収穫され、ムーンダラの敷地内で加工されます。ワイン醸造はテロワールの違いに影響され、風味のニュアンスを強調するために、それぞれのピノに若干の違いがあります。
すべてのワインは火山性の深い土壌で栽培されています。水はけがよく、ミネラルが豊富なため、ピノ・ノワールに鉄分を含むしっかりとした風味をもたらします。