トムソン・ファミリーがグレートウエスタンに移住して100周年を記念し1993年から醸造されたキュベ。特別な単一畑から造られたワインは1868年にヘンリー・ベスツ氏によって植えられた自根のシラーズであり、彼の日誌によると「Hermitage」と呼ばれていました。現在このワインは最良の年のみ醸造されるシラーズとして「トムソン・ファミリー・シラーズ」と呼ばれリリースされています。これまでの20年間で14ヴィンテージが醸造されました。ワインスペシャリストでMWのアンドリュー・カイラード氏はこのワインをヴィクトリア州の中でも最も素晴らしいワインの一つであり、これまでのオーストラリアワイン造りの歴史を映し出す鏡である、と話しています。これは、ヘンチキの「ヒルオブグレイス」やバロッサヴァレーにおけるペンフォールドの「ブロック42」のような存在として。そしてグレートウエスタンにおいては1860年代に開墾されたコンコンジェラ・ヴィンヤードがフィロキセラに侵されていない古来の遺伝子を存続させているというオーストラリアならではの豊かな遺産として周知されています。

15の畝からなる自根の葡萄は非常に収量を抑えて生育し平均では1エーカーあたり2トン以下の収量とし、手摘みでの収穫、選果作業を行います。約1800本のボトルを最良年のみ醸造しベスツのフラッグシップワインとしてこれまで愛されてきています。またコンコンジェラ・ヴィンヤードの畑に存在する樹々はオーストラリアの公的機関CSIROにおいてクローン管理されており、ベスツのシラーズは全てこのクローンをもとに植樹されています。

Langton’s VII Classification of Australian Wine ? The Exceptional

Australian & New Zealand Wines of the Year 2017 -€? Tyson Stelzer

Wine Genius　　Rating 96 points

James Halliday Wine Companion 2018　　Rating 98 points 

James Halliday's Top 100　　Rating 98 points