タスマニアのワインを世界へ知らしめる造りとしてビオデナミ、オーガニック栽培の先駆者、全ては環境、タスマニアの為に。
Stefano Lubiana Wines ステファノ ルビアナ ワインズ
設立/1990年 Derwent Valley(ダーヴェントヴァレー)
オーナー/Steve Lubiana スティーヴ・ルビアナ
ワインメーカー(醸造責任者)・ヴィティカルチャリスト(ブドウ栽培責任者)/Steve Lubiana スティーヴ・ルビアナ、Marco Lubiana マルコ・ルビアナ(2018年~)
「ステファノ ルビアナ ワインズ」はスティーヴ・ルビアナと妻のモニーク・ルビアナによって1990年に設立された家族経営のワイナリーです。
ダーウェントリバーの河口を望む壮大な眺めの北斜面に映えるブドウ畑は、北ヨーロッパのブドウ品種の栽培に理想的な条件が整った土地としてタスマニアの中でも屈指の場所と言われています。小規模ながらも素晴らしいブドウ畑を開墾し、冷涼な気候を生かしたプレミアムなワインを醸造しています。
スティーヴの祖父はサウスオーストラリア州のリバーランドへ第二次大戦後に移民として移住し、ルビアナ・ワインズを経営していました。けれども、そこを手放しより冷涼なワイン生産地を求めて、ダーウェントヴァレーのグラントンに移り住むことになったのです。
きっかけとなったのは二人が新婚旅行でタスマニアを訪れたときに食べた「いちご」の味でした。
冷涼できれいな酸や大地を感じる味わい、この素朴な「酸味」を苺から味わった時にスティーブは、ここでブドウを育てたらどれ程素晴らしいワインができるだろうかと創造したことが今に続いています。
その結果、今やタスマニアを世界に知らしめる生産者となったのです。
南緯43度に位置するグラントンの畑は、北向きで日中豊富な日照があり、ブドウは緩やかに起伏した丘の斜面、南北に植えられています。ダーウェントリバーにほど近い低い畑は、傾斜面が海抜100メートル以下であり、冷たい風が吹き抜けるので春と秋のブドウの生育期と成熟期の霜の被害を回避することが出来ています。
ブドウの栽培において、北北西の風避けはブドウ畑を作った当初から設置されています。ダーウェントリバーの西岸は基本的な栄養分と保水力の少ない土壌で、傾斜面の上方は主に細かいシルトの砂礫層で覆われ、赤ワイン用のブドウの栽培に適しています。傾斜面の下の方は主に水捌けの良い土壌なので春の開花までの数週間に渡り熱を貯めておくことが出来ます。
ダーウェントリバーがブドウ畑に穏やかな気候条件をもたらしています。川の水は大きな気温差を和らげる効果があり、夏場は気温を下げ、冬は気温を上げる働きをしています。この畑は穏やかな海洋性気候なので、夏から秋にかけてよく晴れた日が続き、低収率の高品質ブドウを育てるための基盤を作るのに最適な環境です。ブドウへの病害の危険性は非常に低く、強いて言えば渡り鳥などの餌食になるという被害に限られます。
この産地ではブドウが休眠中の冬に雨が降り、年間雨量は600ミリを超えることはめったにないほどです。収穫は3月下旬から5月下旬の間に行い、それぞれの品種やワインのスタイル、そしてシーズン状況に応じて果実が最適の熟度になったときに行います。
「ステファノ ルビアナ ワインズ」はタスマニアで最初にバイオダイナミック農法の認証を受けたブドウ畑であり、2010年からバイオダイナミック農法でブドウを栽培しています。
このことが我々のワインには合成添加物や農薬を一切使用していないことを意味します。
その代わりに、時間を遡り、宇宙のリズムを利用しながら土壌の再生とブドウの樹々に効果的な手入れを年間通した季節のサイクルを通じて行っています。
この取組のおかげで、母なる大地、自然やブドウの木が発するシグナルをより敏感に察知できるようになっています。
それは季節ごとに訪れます。多様な土壌タイプのもと有機物質の動き、土着の動植物が活性化し、ブドウ畑とワイナリーの間には相乗効果が感じられます。
ブドウ栽培において多大な労力と資本が必要ですが、剪定から収穫に至るまですべて手作業で行っています。徹底した有機農法にこだわり、害虫対策や下草を刈るためにホロホロ鳥や羊を飼うなど、より生態系を大切にしたブドウ造りを行なっています。現在、バイオダイナミックも取り入れタスマニアの恵みやテロワールを全て詰め込んだワイン作りを実践しています。
醸造設備はブドウ畑から近い敷地内にあり最新技術の設備とアンフォラなど昔からの設備を揃えています。秋の落ち着いた日に収穫されたブドウは、そのまますぐにワイナリーの破砕機に運ばれてワインへと姿を変えていきます。スパークリングワインやピノ・ノワールなど、冷涼な気候を生かしたプレミアムワインは国内外での評価が大変高く、ワイン評論家ジェームス・ハリデーも常に高く評価しています。特にステファノの造る繊細なピノ・ノワールは常に90点以上の得点を得ています。
「ステファノ ルビアナ ワインズ」のワインには、ワインメーカーであり父であるスティーヴ・ルビアナ氏と、その息子であるマルコ・ルビアナ氏という、6世代にわたり受け継がれたルビアナファミリーの伝統が詰め込まれています。スティーヴ氏はタスマニアで初めてバイオダイナミック農法を導入した先駆者であり、マルコ氏もその遺産を受け継ぎながら、自身のレーベル「マルコ ルビアナ ワインズ」も立ち上げています。
2016年からロンドン・インターナショナル・ワイン・チャレンジで、3度にわたって世界のベスト・ビオディナミ・ワインを受賞しています。
この権威ある3度にわたって受賞したことは、私たちが幸運にもタスマニアの地でブドウ栽培を行える特別な土地を所有していることと、この畑の表現力を証明したと思っています。そしてタスマニアで醸造された純粋さを表現したワインが、世界で認められたことだと感じています。
ピノ・グリ
バイオダイナミック
マルヴァジア アンフォラ
バイオダイナミック
エステート シャルドネ
バイオダイナミック
プリマヴェーラ ピノ・ノワール
ブラウフレンキッシュ
バイオダイナミック
エステート ピノ・ノワール
バイオダイナミック