2014年は冷涼な地域、Orangeの葡萄を使用しています。標高約1000mの石灰岩の岩の上にあるような畑です。100％手摘みによる収穫、全房圧搾、Pressingは分けませんでしたが、その分丁寧にやさしく渋みが強くなる直前まで搾りました。純粋乾燥酵母で発酵させました。マロラクティック醗酵は自然に行いました。フレンチオークの新樽での樽発酵ですが、このOrangeの品のある葡萄に多くの樽はあまり向かないと思い１樽のみ使いました。残りはタンクによる発酵でどちらもLees Contactしています。最終的に、樽使用分は全体の約10%くらいです。樽が良い具合に、葡萄の品の良さをサポートしていると思います。瓶詰め前にブレンドし、スキムミルクで最後の仕上げをしました。特別な事は何もしていません。冷凍処理はしていないので、長く冷蔵庫に入れておくと酒石がビンの底に出るかもしれません。１００％シャルドネですが、らしくない特徴があるかも知れません。青リンゴや、フレッシュなアプリコット、ちょっとgrassyですね。未熟果ではありません。色も、香りも味も、控えめなChardonnayです。Creamy で余韻も繊細で長いと思います。軽いワインですが、複雑さがあります。食事だけでなく、食事の前のantipastoやナッツ等にも合うかなと思います。しつこくないChardonnayなので、飲みやすいと思います。Orangeで栽培されたシャルドネの良さをそのまま表に出したワインです。食事との組み合わせも、Rose同様意外にいろんなものに合います。ハーブを使った肉料理や、ハードチーズなどとも良く合うと思います。

By Atsuko Radcliffe

※スクリューキャップ使用。